株式会社ファンケル（神奈川県横浜市）は28日、アラサー女子向けの新しいスキンケアブランド『AND MIRAI』を立ち上げたと発表した。スマートフォンのブルーライトを防ぐことができる「桜発酵チャージ成分」と、肌の弾力維持やコラーゲン産生に関わるホルモン「マイオカイン」を採用しているのが特徴だ。

調査によると、30歳前後の女性の80％が「なんとなく肌不調」を感じている。さらに現代の20代女性は、「1996年代の20代女性と比べて肌の弾力性が大きく低下していることがわかった」（執行役員 化粧品事業部長の佐藤由奈氏）。

一方、25～34歳女性の1日のスマホ使用時間は平均3.2時間だが、この年齢層のうち94％が、夜のすっぴん状態でスマホを使用している（平均使用時間は1.3時間）。スマホから発光するブルーライトを直接、肌に受けている実態が浮かび上がった。このほか、噛まない食事やマスクをする習慣により、表情筋を動かす機会を減らしている。

こうしたことを背景に、「28歳～30代前半女性の年間スキンケア投資金額は（25歳～27歳女性に比べて）急激にアップしている」（佐藤氏）という。

『AND MIRAI』では、ブルーライトによるダメージを軽減するべく、肌の生まれ変わりをコントロールする17型コラーゲンに着目。「17型コラーゲンを増やすことはできないか探索した結果、桜発酵チャージ成分にたどりついた」（ファンケル総合研究所 ビューティサイエンス研究センターの佐藤暢彦氏）。

桜発酵チャージ成分は、桜の蜜由来酵母の酒粕抽出エキスと、八重桜の花から抽出したエキスなどを合わせたもので、17型コラーゲンが増加するだけでなく、肌の生まれ変わり遺伝子が強いため、ブルーライトのダメージをなかったことにしてくれる。

「マイオカイン」は、筋肉から分泌されるホルモンで、真皮の細胞を目覚めさせ、コラーゲンを増やし、肌の弾力を高める。これを用いた「目覚まし処方」（温感効果、芳香成分、マッサージ効果を有する）と桜発酵チャージ成分により、ブルーライトをカットしつつ、はり、つやのある肌に導く。

『AND MIRAI』では、洗顔（120g、税抜1200円）、化粧水（180ml、同2300円）、ジェルクリーム（85g、同2800円）をラインナップ。4月1日からバラエティショップ、通販サイトのアマゾンで販売を開始し、5月中旬から一部の直営店でも販売する。