中国人男性の8割以上は皮膚トラブルを抱えていても対策を取っていない

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2018.04.18

国際部

中国の都市部に住む消費者は、皮膚の問題を抱えている人が多くいるようで、その第一原因は生活習慣のようだ。グローバル市場調査会社ミンテルは、4月4日、このような調査結果を発表した。生活習慣が皮膚のトラブルの原因と回答した人は66%で、内分泌障害(47%)、環境汚染(45%)と3大原因にあげられた。 中国人男性の8割以上は、問題があっても皮膚科での治療や コスメシューティカル(機能化粧品)を使用せず、自然治癒を好んでいる。中国人女性からは対照的な回答が出ており、大半の女性はスキンケアに関心があり、何の対策も取らない人はわずか3%だった。 総合的にみて、都市に住む中国の消費者の38%が、肌の状態を改善するために化粧品を使用している実態が明らかになった。

同社は2017年11月に中国の3つの都市に住む20歳から49歳までの3000人の消費者を対象に、皮膚トラブルについてインターネット調査を実施した。

中国の消費者が抱える皮膚トラブルの第1位はニキビだった。男性の45%が「ニキビの問題あり」と回答したのに対し、女性は38%と男性の方が問題を抱えている比率が高かった。第2位はシミ/色素沈着で男性の24%、女性の36%が問題を抱えていた。シミの悩みを抱えてるのは女性の方が多かった。

ここ数年の中国市場のスキンケア開発を調べると、製品を科学的にテストする比率が上がってきている。同社の新製品データベースによると、2017年に発売された新製品のスキンケアの内、8.9%は皮膚科学テストを実施しており、2015年の実施率(3.3%)から増加した結果となる。「敏感肌用」を求める消費者の要望も強くなっており、2017年に市場に出た新製品の12%は「敏感肌用」だった。

同社の研究アナリストであるAlice Li氏は、「都市部の中国の消費者はスキンケア製品の成分に注視しており、効果を発揮させるためのスター成分が必要で、同時にできるだけ少ない化学物質を使用するかも重要視される」と分析している。

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