成人の骨の健康にはたんぱく質が有効

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2018.05.21

国際部

骨の健康のためにはタンパク質豊富な食品の摂取が有効であるという論文が5月8日、「Osteoporosis International」オンラインに掲載された。この論文は、国際骨粗鬆症財団(International Osteoporosis Foundation)により承認された専門家によるコンセンサス論文である。

最適な骨の成長および維持のためには、食事からのたんぱく質供給が必要である。「通常」と考えられる成人のたんぱく質摂取量は、骨密度(BMD)変動の2~4%。食事によるカルシウム摂取が十分な場合の骨粗しょう症の高齢者では、より多くのたんぱく質摂取(0.8g /体重/日以上。現在の推奨量より多い)は、より高いBMD、より低い骨損失および股関節骨折リスクの低下と関連する。

栄養補助食品としてのたんぱく質サプリメントの摂取は、組換えインスリン様成長因子-1 (IGF-I)の増加および副甲状腺ホルモン(PTH)の減少、年齢関連骨密度低下を軽減し、骨代謝マーカーレベルを低下させる。また、食事由来の酸が骨の健康に有害であるという科学的な証拠は報告されていない。研究者らは、骨の健康のためには、現在推奨されているよりも多いたんぱく質摂取が有効と考えられ、たんぱく質過剰摂取よりも不足の影響を懸念している。また、骨粗鬆症リスクに対する食物摂取量の影響をさらに評価するためには、長期間に亘る十分に管理されたランダム化試験が必要としている。

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