資生堂、肌の酸化ダメージのサンスクリーンでの防止効果を可視化

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2018.06.8

編集部

株式会社資生堂(東京都中央区)は7日、東北工業大学との共同研究により、超高感度冷却CCD(Charge Coupled Device)カメラによる測定技術を応用することで、肌を傷つけることなく直接、紫外線による肌の酸化ダメージのサンスクリーンでの防止効果を可視化することに成功したと発表した。

これにより、サンスクリーンの効果を視覚的に示すことができるようになった。今後、この技術をサンスクリーンをはじめとするスキンケア製品開発へ広く応用する予定だ。

共同研究では、超高感度冷却CCDカメラによる測定技術を応用し、サンスクリーンを使用した部分と使用していない部分に紫外線を照射し、肌の酸化ダメージを比較。その結果、サンスクリーンを使用した部分では、明らかに紫外線による肌の酸化ダメージを防止できることを今回初めて可視化した。

サンスクリーンの効果を視覚的に示すことができるようになったことで、サンスクリーンを使用することの重要性、塗り直すことの必要性などをお客にわかりやすく伝えることができるようになった。

生物は、バイオフォトンと呼ばれる目には見えない極微弱な光を発している。この極微弱な光は酸化ダメージによって増加することが知られているが、非常に弱い光のため可視化することは困難だった。

人の肌もバイオフォトンを発しており、紫外線を浴びると肌の酸化ダメージが進み、肌からバイオフォトンが多く発するといわれている。従来、肌の酸化ダメージの評価は肌から採取した角層サンプルや培養細胞を用いて行ってきたが、このたび、超高感度冷却CCDカメラによる測定技術の応用で、バイオフォトンを撮影でき、肌の酸化ダメージを高精度で可視化することができた。

参考リンク
株式会社資生堂

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