中国市場で薬用化粧品の利用率が急増

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2018.06.28

国際部

中国市場で薬用化粧品の利用率が都市部に住む消費者層で急増しているようだ。グローバルリサーチ会社ミンテルの調査によると、コスメシューティカル(薬用化粧品)を毎日使用することで皮膚がダメージを受けて過敏になることを防ぐと中国の消費者のおおよそ7割が肯定しているという。中国人の5人に2人は、皮膚に問題がある場合は、薬用化粧品しか使用しないという調査結果も公表している。

薬用化粧品の成分についての関心も高まっており、製品には消費者が望む有効成分が含まれていることが必須で、6割の消費者はより少ない成分で処方された薬用化粧品の方がより安全だと信じている。ストレスの多いライフスタイルと環境条件の悪化で皮膚に及ぼす影響を懸念する消費者が増加しており、対策法としてコスメシューティカルの需要が拡大していると分析。これらの動向により、中国の小売店では「コスメシューティカル」製品のコーナーを常設するような動きも出ている。

ミンテルが6月13日リリースした「Cosmeceuticals see emergence in China」の中で中国人女性と男性の間で薬用化粧品の成分への関心について興味深いデータを紹介している。2018年1月に過去6ヶ月間に購入したフェイシャルマスクについて20〜49歳のインターネットユーザーにアンケート調査を実施した。男性の56%がコラーゲン成分配合のマスクを購入した経験があると回答したのに対し、女性の場合は58%がコラーゲンマスクを購入したと回答。エッセンシャルオイル配合のマスクを同期間で購入した比較率は男性40%に対し女性33%だった。違う成分では、ビタミン配合のマスク購入比較率(男性34%対女性32%)、アミノ酸配合のマスク購入比較率(男性32%対女性35%)と総合的に男女間での関心度の差異が小さいことがわかった。

製品の有効性と安全性は中国の消費者にとって重要であり、製品が専門機関の認可を受けていれば、国の消費者の過半数は「製品は高品質である」と信じているという調査結果も報告されている。

 

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