【連載】大手化粧品会社の研究㉟サラヴァイオ化粧品の会社研究 ~新商品開発に補助金活用、国内外で営業力強化~(下)

2018.07.10

特集

編集部

サラヴァイオ化粧品は、温泉藻類RG92が出す硫化糖脂質という成分が高い抗炎症作用を持っていること。また、RG92だけを取り出す「単離培養」技術に成功し、さらにそのエキスを抽出して利用する高速培養技術を確立して特許を取得、また、RG92の抗炎症、抗糖化の特性によるアトピー性皮膚炎、育毛・脱毛改善に関する研究成果等をベースに化粧品開発に拍車をかけた。
特に、化粧品等の商品開発資金として国や地方自治体の研究開発補助金制度を活用するなどして資金を確保し、開発に充当した。

化粧品開発に国などの補助金を活用したのは、2011年から2016年の6年間で公募により応募して採択された補助金採択件数が全部で7件に上る。
同社が採択された7件の助成制度は「地域産業の活性化に向けた東洋ファンゴ(温泉泥)の製品開発及び事業化」について「大分地域資源活性化資金」から採択されたのを契機に、2013年11月から2014年8月に「新種微細藻類培養生産と抽出エキスを用いた抗肌荒れ化粧品開発」が「2012年度ものづくり中小企業・小規模事業者施策開発等支援補助金」に採択。2014年12月~2015年9月には「加水分解カボス配合化粧品の開発」で「大分県地域資源活用商品創出支援事業」に認定された。2015年6月には「抗炎症作用に優れる別府温泉発の温泉藻類を乾燥粉末状とした機能性食品素材の開発」で「経済産業省の特定研究開発等計画」の認定を受けた。2016年5月には、中小基盤機構から「海外ビジネス戦略推進支援事業に」認定されるなど、商品開発に伴い補助金制度を活発に利用したことが伺い知れる。

国の研究開発等に係る公募型補助金制度は、申請できるのが年1回を原則としており複数は申請できない。また、経費の3分の2が補助され、残り3分の1は、自己負担となっている。
同社は、こうした補助金を活用して温泉藻類のエキスを使った化粧水や保湿オイルなどの基礎化粧品、ニキビ予防ローション、育毛剤「M-1育毛ミスト」(写真)、温泉酵素の発酵コラーゲン配合の美容液等を相次いで商品化した。
こうした補助金活用で商品化した化粧品をこれまでネット通販やTVショッピングでの販売に加えて直営店「温泉座」(商標権登録)での直販、ドラッグストア、百貨店等への卸販売にとりくんできた。
ここへきて営業力をさらに強化するため東京と大阪の2本部体制を敷くとともに、個人を対象とした代理店制度を導入し募集に入っている。また、海外展開を進めるため、海外版「温泉座」の展開に乗り出すための準備を始めた。

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