【連載】大手化粧品会社の研究(67)ヴァーナルの会社研究 ~洗顔石鹸累計で4100万個以上販売~(上)

2018.12.20

特集

編集部

株式会社ヴァーナル(福岡県福岡市)は、1988年3月に東京都中央区で洗顔料の卸売販売を開始。 1992年2月に法人会社ヴァーナルを設立するとともに洗顔料の通信販売を開始した。
創業以来、「洗顔こそ最良のスキンケアである」と唱え、TVやラジオのコマーシャルで販促を強化。これが奏功して通販市場で洗顔石鹸を中心に安定した需要をほこる。

現在の事業は、洗顔石鹸を中心に洗顔料・スキンケア商品・メイク商品などの化粧品等の通信販売をメインに展開。
販売の主軸は、ヴァーナル公式通販、TVショッピング、大手通販サイトなどで、看板商品としてアンクソープとセンシティブザイフの2種類の洗顔石鹸(写真)を主体に販売している。

アンクソープは、メイク・皮脂などの汚れを吸着する成分「麦飯石」によって毛穴の中まできれいにするクレンジング用洗顔石鹸。「ファンデーションやリップを簡単に落とせる」という。
センシティブザイフは、ヒアルロン酸やハチミツなど16種類もの保湿成分を配合した仕上げ用石鹸。保湿成分によって洗顔後の乾いた肌も潤いツヤを生み出すのが特徴。
同社は、この2つの固形石鹸の洗顔について「最初にアンクソープで顔の汚れを落とし、センシティブザイフで肌のうるおいを保つ洗顔法を推奨し、2種類の洗顔石鹸をセットに売り込みを図っている。

社歴が創業30年になる中で、テレビを通しての通信販売が功を奏して洗顔石鹸の販売が累計で4100万個以上の販売実績をあげた。また、洗顔石鹸を2種類セットで10年以上リピートしている顧客は、全体の6割を超えている状態。通販で、洗顔石鹸単独の商品販売で実績を上げている化粧品メーカーは、珍しい存在。

同社は、スキンケア、洗顔石鹸、メイク用品等をドラッグストアや量販店などで販売する計画はない。引き続き、通販市場中心の販売チャンネルで堅実な実績を上げていく方針。

#

↑