【連載】大手化粧品会社の研究(83)ソーマ化粧品の会社研究 ~マザーズが訪販して化粧品を販売~(下)  

2019.03.19

特集

編集部

ソーマ化粧品は、自社開発の化粧原液を配合したスキンケアやヘアケア、ボディケア、メイクなどを次々と商品化し訪販市場に投入した。
天然の紅花色素のみを用いた口紅など他社にはない商品もラインナップしている。
こうした化粧水を基幹商品としてクリームを用いない独自のスキンケアを提唱しながら、販社や営業所などに「マザーズ」と呼ぶ訪問販売員を配置して売り込んでいる。
百貨店や専門店など店頭での小売販売は行っていない。すべての商品は、ソーマ・マザーによって直接、顧客に届ける訪問販売システムを採る。

マザーズのネーミングは、懇切丁寧に商品や肌の手入れ等を教える母親のような立場、存在感を込めて名付けた。
同社はマザーズについて「働く時間を自分で自由に決めることができ、仕入などにおいて強制的に在庫を持つこともないため、安心して仕事を続けることができる。また、充実した研修制度により商品知識やサービス等について体系づけて学べる」と説く。
今後、マザーズの人的確保や営業拠点空白に伴うマザーズ不在による購入トラブルをどのように解決していくか、課題を背負う。また、ここへきて訪販に加えて通販チャンネルでの販売を強める動きも散見されるが、正確な情報が雲散霧消の状況だ。

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