【連載】この中小化粧品会社に注目⑫シルキースタイル(上)~化粧品、下着等のOEM・ODM事業を展開~

2020.09.14

特集

編集部

株式会社シルキースタイル(東京都港区)は、化粧品、下着、美容器具等の企画・開発・販売をクライアントに対してプロデュースし、ワンストップで提供・サービスするOEM・ODM事業を展開している。
OEMは、original equipment manufacturingの頭文字をとったもので「相手先ブランドによる生産」を意味する。また、ODMは、Original Design Manufacturingの頭文字をとったもので「相手先ブランドによる設計・生産」を意味する。

同社の経営代表は山田奈央子氏と上田美央氏の2人。2人は、大学の同級生で2005年6月に「輝く女性を応援し、女性を美しくするお手伝いがしたい」と一念発起して企業を興した。
同社は、起業して今年6月で創業15年を経過したが現在、クライアントに対する化粧品や下着等の商品開発から販売までのOEM・ODM事業の流れは、ステップ1「マーケットリサーチ」、ステップ2「企画・提案」、ステップ3「OEM工場の選定と商品開発」、ステップ4「販売・PR」の順に行っている。

ステップ1の開発する商品のマーケットリサーチに関するヒアリングは、クライアントの意向を確認するため、事前にヒアリング(品目、生産個数、予算、販売経路、納期等)を行う。
実際に商品のイメージが固まった場合、メディアやメーカーなどから集まる最新の情報・消費者モニター・販売経路に繋がるバイヤーの見解等を収集し、実際の企画・提案へと繋げる。
ステップ2の「企画・提案」は、ヒアリングの内容とマーケティングリサーチを元に実際に消費者に歓迎される商品を開発するための企画・提案を行う。「作りたい商品」と「消費者のニーズに合った商品」を近付けながら、大手化粧品メーカーやOEM工場が商品の企画開発を行う際の市場調査等も織り込んだ内容で提案する。
ステップ3の「OEM工場の選定と商品開発」は、容器・パッケージのデザインを製作するとともにコスト面を考慮した処方の決定及び提携OEMメーカーと商品開発の調整等を行いOEM生産する。
ステップ4の「販売・PR」は、完成した商品に合わせたメディア・ショップ等の販路提案やECサイト、販促HP・チラシ等の作成及びテレビ・カタログ通販への商品提案などを行っている。

こうしたステップ別の取り組みの中でステップ1のマーケットリサーチについて化粧品、下着等の情報交換サイト「女子会.com」を運営し、化粧品に関わるアンケート調査や意識調査や下着、ボディケア等の美容通販サイト「グラマラスボディメンバー」による覆面調査などの取り組みに特徴がみられる。

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