【連載】この中小化粧品会社に注目㉓PBJ(下)~インドネシア等でハラールコスメ販売強化~

2020.11.10

特集

編集部

PBJは「モスクワハラールエキスポ」(2016年)において、ベストハラールプロダクト金賞を日本企業として初めて受賞した。これを契機に桃の果汁、種子エキスを配合した「桃姫」の輸出を強化。現在、シンガポールやタイなどの東南アジア諸国や中東諸国合わせて10ヵ国に販売を展開している。

同社がハラールコスメの輸出強化に取り組むきっかけは、ベストハラールプロダクト金賞の受賞と合わせて、同社の経営者が仕事でインドネシアに単独滞在している最中に大病を患い入院(2014年12月)し、医師や看護師、多くの現地人が親切にしてくれたことが主因。
これをきっかけにインドネシアの人々へ深い感謝の念を抱き、インドネシアとイスラム圏の文化や慣習に深く傾倒するようになった。

特に、日本の化粧品に憧れはあるものの「ハラール認証されている化粧品は少なく高価で購入できない」といった声を耳にした。
これをきっかけに「インドネシアの人たちに喜んでもらえるようなハラール対応の日本製化粧品をつくろう」と決意し桃姫シリーズを商品化してイスラム圏市場に投入した。

マレーシアには、子会社「PBJ International」を設立(2017年9月)し、現在はオンラインショップで販売している。また、インドネシアでは、2018年12月にインドネシア連絡事務所を開設して以降、現在はインドネシアに進出しているイオンモールやSOGO百貨店、西武百貨店などに加えて、通販サイトのトコペディアで洗顔フォームと化粧水、保湿クリームを販売している。
ここへきてネットを駆使し、ソーシャルメディアから直接注文できるように工夫するなどインドネシアでの販売強化に取り組んでいる。

同社は、1930年に青果店として創業。以来、80年以上の歴史ある老舗青果店として地元から親しまれている。特に、自家製糠漬けは、糠床を足し続けることによって生まれた深い味わいが評判。
今後、化粧品、青果事業の二刀流で、どの程度事業を伸ばせるか、コロナ禍に直面して取り巻く環境が厳しい化粧品事業の成長が注目される。

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