【連載】この中小化粧品会社に注目(61)美養(上)~プロテイン配合の基礎化粧品を開発~

2021.05.27

特集

編集部

株式会社美養(神奈川県横浜市、社長 沼倉萬里枝氏)は、主に化粧品、健康食品の製造・販売とエステティックサロンのFC展開等を行っている。設立は1989年8月。現在の社員数は、約20名に上る。関連会社として、サロン事業等を行う株式会社生命情報研究所(神奈川県横浜市)と健康に関わる生涯学習を行う一般社団法人美養研究会(神奈川県横浜市)がある。

同社は「美しさを養う」を事業のコンセプトに掲げながら商品開発を行う中で、象徴的な動きとしてプレ基礎化粧品「シエルピュアアン 開墾水」(写真)を開発したことがあげられる。
開墾水は、繭から抽出したシルク抽出液(製造特許取得)に複合酵素「心乃泉」(乳酸菌生産物質・豆乳発酵液でコラーゲンを生成・活性化する働きがあり、肌にハリや潤いをもたらすことを試験で実証)と温泉水を配合した「新ジャンルの化粧品に位置付けたもの。

同化粧品は、痛んだ細胞を修復する働きをもつタンパク質「ヒートショックプロテイン」(HSP)を発現し、コラーゲンを生み出す遺伝子を活性化するのが特徴。
同社では「肌を再生させる美容効果が期待でき、防腐剤や保存料を含まないシンプルな成分で乳児から年寄りまで安心して使える」と説く。

HSPは、抗ガン整体免疫機能として研究されている体細胞内で作られる熱耐性タンパク質。種類ごとに特徴や作用が異なる。
同社では、ヒト皮膚繊維芽細胞を検体にした評価で、Hsp47・70だけでなくHsp32・60など7種類の線維芽細胞を同時に誘発・発現させることに成功した。

同社は「開墾水」の開発に続いて心乃泉がコラーゲン生成遺伝子を活性化させ合わせてコラーゲンを外から与え中から生成することをコンセプトに化粧水、乳液、洗顔、クリーム等の基礎化粧品を相次いで開発した。

​​同社は、開発した「心乃泉」がコラーゲン生成遺伝子を活性化させることを踏まえ、コラーゲンを外から与え中から生成させることを開発のコンセプトにして基礎化粧品「シェルドマリ」シリーズを2017年2月にリニューアル化した。
リニュ―アル化は「シェルドマリ」シリーズのうち、化粧水、乳液を刷新したもので、同社が運営するエステサロン及び自社の運営サイト「シェルドマリ」にて販売を行っている。

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