理美容・エステ・美容家電各社の成長戦略【5】ビューティガレージ、中期計画売上高100億円目指す

2013.12.10

特集

編集部

ビューティガレージは、プロ向け理美容商材(理美容機器、化粧品など)を販売するインターネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」(サイト名)の運営事業を2003年に立ち上げて以来、会員登録事業主(サロン)が16万(今年4月現在)を超える日本最大級のプロ向け理美容商材通販サイトに成長した。また、今年2月には、東証マザース市場に上場し、事業の選択と集中を行いながらさらなる業容の拡大を目指す。そこで、同社の野村秀輝代表取締役に経営の実態と成長戦略を聞いた。

―経営の基本的スタンスから伺いたい

野村CEO「当社は、主力ユーザーの美容サロンに対し、開業前と開業後の経営を総合的に支援するコンサルジュとして新しい価値を創造・提供することで、サロンビジネスの繁栄に貢献することを使命としています。引き続き、ネットによる物販販売とショールームでの対面販売を融合したワンストップサービスによるユーザー満足度を実現し、合わせて当社の収益向上と成長・発展に繋げて行く考えです。」

―今期(2014年4月期)の業績(連結)見通しは

「当社は、今年5月に子会社サロンキャリアを設立し、美容サロンの求人・転職サイトの運営を開始したのに続き6月にオリジナル物販の販売効率化と美容サロンの新規開業、経営相談などを行い、総合受注を狙いとした本社総合ショールームの開設。また、10月には、商品アイテムの拡充を目的に韓国美容機材企業ドンイル社とヨンドン社の2社と日本国内での独占販売契約を結びました。韓国2社の製品を国内販売していたワールドビジョンから販売権の譲渡合意を踏まえて契約を交わしたもの。現在、セミオーダーシリーズとして販売を始めています。こうした一連の事業展開によって今期の業績は、売上高63億2千万円、営業利益2億1千万円、最終利益1億3千万円を見込んでいます。また、売上高に占めるセグメント別の売り上げ比率は、物販事業75%、店舗設計と周辺ソリューションの2事業合わせて25%となる見通しです。」

―2013年度を初年度に2015年度までの3ヵ年中期経営計画を策定していますがポイントとなる戦略や指標は

「前期でオリジナルブランド商品の物販販売に占める割合が54.7%になっていますが引き続き、高品質のデザイン力に磨きをかけてオリジナルブランド商品のラインナップ拡充を図る考えです。また、開業後のサロン経営に対し、ITシステムの導入、サロン向け保険、eラーニング教育など周辺ソリューション事業の強化を図って収益構造をストック型に進化させ、安定的な収益基盤を構築する計画です。こうした戦略を主体にして2016年度に売上高100億円、経常利益7億円に持って行く計画です。」

―中国・広州にオフィスユニットを設置していますが海外で事業展開を図る考えですか

「中国では、製造委託を含むマーチャンダイジング業務を中心に行なっているものです。海外での物販販売などの事業に乗り出す前に、国内事業を質的に充実させることが重要と考えています。事業の深掘りを進める中で、海外展開を検討してみたいと思っています。」

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