閉経後の女性、ダイエットドリンクで死亡率高い
2014.04.2
国際部
3月29-31日に開催された米国心臓病学会(ACC:American College of Cardiology)の第63回科学セッションで、1日2本以上のダイエットドリンクを飲む閉経後の女性は、心臓発作や脳卒中などの心血管障害の可能性が高い可能性があることが発表された。
主任研究者のAnkur Vyas氏は、この結果はこれまでの研究と矛盾しないと言い、「ダイエットドリンクと心血管疾患とその死亡率に関するデータの相対的な不足があったので、私たちは、この研究に関心を持っていた」と述べた。
研究は、59,614人の閉経後女性の参加者を得て、ダイエットドリンクの摂取量と心血管リスク因子との関連の分析で行われた。その結果、全く摂取しない、もしくはまれにしかダイエットドリンクを摂取しない女性に比べ、1日2本以上のダイエットドリンクを摂取する女性は、心血管の異常が30%以上、心血管関連の死亡が50%以上高いことと関連していた。対象は炭酸系のフルーツ系のダイエットドリンク。12オンスを1本換算とし、平均8.7年の追跡調査を実施した。BMI、喫煙習慣、糖尿病、塩分摂取量、加糖飲料の摂取量などの心血管リスク因子や併存疾患で調整した後も、この関連は続いていた。
結果は閉経後の女性についてのみのものであり(参加者の平均年齢62.8歳)、全ての人に当てはまるわけではないとしながらも、このようなダイエットドリンクと心血管障害との関連付けをしめすことで、問題提起となり、今後の研究の刺激となればとVyas氏は語った。