【連載】化粧品・美容関連ベンチャー企業の成長軌跡【26】リジェンティス② ~分割ポリリン酸を生かした化粧品など40を超える商品アイテム開発~

2016.10.27

特集

編集部

同社の強みは、ポリリン酸の分子鎖長をコントロールし、分子鎖長の分割ポリリン酸を合成して特徴ある性能を発揮させることができる点にある。

この分割ポリリン酸の強みをいかした多数の医薬部品外品、化粧品をこれまで40を超える商品アイテムを開発し、通販市場主体に販売してきた。

主な製品として①「薬用ポリリンジェルEX」、「薬用ポリリンデンタルリンス」、「ポリリンクイックスプレー」など、分子量の小さな短鎖分割ポリリン酸や網目状ポリリン酸を配合したオーラルケア商品。
これらのポリリン酸は、歯石の沈着防止やタバコのヤニの除去といった歯の汚れを効率的に落とす機能を持つほか、歯の表面をコーティングして汚れをつきにくくしてくれる作用もある。
歯磨き剤のポリリンジェルとデンタルリンスは、医薬部外品で、歯を白くするだけでなく歯周病の予防や口臭の防止、虫歯予防の効果もある。ポリリンクイックスプレーは、外出先で口臭や歯の着色汚れが気になる時に使用できる。

薬用ポリピュア②薬用育毛剤 は、体内にある成長因子と呼ばれる情報たんぱく質(FGF)を安定化させ、発毛命令を届ける長鎖分割ポリリン酸を活用した育毛剤。
薬用ポリピュア(写真)は現在、年間販売数20万本を超えるヒット商品になっている。また、ニューHCBローションは、長期リピーターの多い商品で根強い人気がある。

③スキンケア商品 は、米国のバイオゾーン社とのクロスライセンス商品。バイオゾーンの「キューサム」という新しい浸透技術と中鎖ポリリン酸を組み合わせたスキンケア商品。主に「ビバリーグレンラボラトリーズ」というブランドで、ネット販売している。

ポリリン酸は、再生促進効果の1つとして線維芽細胞の増殖とコラーゲン産生促進も促進するので、しわ対策に最適。また、これらの商品販売とともに大手の食品メーカーに原料販売を行っている。

ここへきてネット、電話活用によるエンドユーザーへの直売を強化。同時に、大手テレビ局の通販番組等の地上波を通じて、販促に取り組んでいる。ドラッグストアなどの店頭販売を強化しているが成果に期待がかかる。

 

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