円形脱毛症患者で甲状腺疾患有病率高い
2019.10.21
国際部
円形脱毛症と甲状腺疾患との関係を検討した論文が10月16日、「Dermatology」オンラインに掲載された。中国の研究者らによるこの論文では、円形脱毛症(AA)を一般的に免疫介在性の非瘢痕性脱毛疾患であるが、その病因は完全には理解されていないものと定義している。今回の研究は、AA患者で甲状腺疾患の有病率が多いかをシステマティックレビューとメタ解析で評価した。
英語または中国語の文献データベースを検索して17件の適格論文を特定しシステマティックレビューを実施した。対象の合計はAA患者2850人、対照者4667人だった。ランダム効果モデルまたは固定効果モデルを使用して、AAと甲状腺疾患の関連を要約した。
その結果、AA患者の甲状腺疾患の有病率は、対照者と比較して有意に高いことがわかった(オッズ比3.66)。研究者らは、AA患者には積極的に甲状腺疾患スクリーニングを行うべきであると述べている。