【連載】創業100年・老舗化粧品会社の研究③リアル(上) ~米ぬか配合の化粧品、一般流通・理美容サロン等で拡販~

2017.06.13

特集

編集部

株式会社リアル(兵庫県神戸市)の創業は、1894年(明治27年)に「美人ぬか本舗」として米ぬかを木綿袋に入れ洗米、洗顔料として販売したのが始まり。以来、現在まで123年にわたって米ぬか・米・酵母を化粧原料に採り入れ、自然派化粧品、医薬部外品の製造販売及びサプリメント、美容機器等の販売事業を行っている。

現在、化粧品の販売は、一般ルート、サロンルート、OEM・通販ルートの3ルートを中心に展開している。
一般ルートでの化粧品販売は、問屋を通じて全国のドラッグストア、量販店、バラエティショップ、ホームセンター等の店頭で販売。販売アイテムは、8ブランド、24アイテム(品目)にのぼる。
主なブランドは「美人ぬか純米シリーズ」。同シリーズは、ドラッグストアにおいて約25年にわたりロングセラー商品となっている。また、同シリーズは、中国、台湾でも販売を展開している。
2017年2月には、界面活性剤を使用しない「炭酸泡のオイルクレンジングフォーム」(写真)を一般ルート市場に投入した。今後、新ブランドとしてアイテムを増やしていく方針。

問屋、ディーラーを通じて全国の理美容店やエステサロン店等への業務用商品、店販用商品の販売品目は、18ブランド、110アイテムにのぼる。主なブランドは「オリサ純シリーズ」「セラミドシリーズ」などがある。
現在、代理店やサロンなどの顧客に対する販売強化策として、ニーズを聞き取りニーズに合った提案型営業を実施。特に、レディースシェービング時のプロフェッショナル用商品についての浸透を図るため、各地域で行う講習会での技術体験、販促提案、情報交換に力を入れて取り組んでいる。
ここへきて再度、男性美容を強化するため「理美容室でのシュービング剤や化粧水、酵素パックなどについてPOPやDVDを提供するなどして積極的に提案している」としている。

OEMについては、1970年から参入したが本格的に参入したのは2011年から。OEM事業の特徴は、米ぬか、酵素・酵母を原料とした原料、商品化の提案。同時に、100個の小ロットにも対応。「最近では、地域の農産物を使った商品化の依頼が目立つ」という。
また通販に関しては、通販限定商品のほか一般ルートでの商品を取り扱っている状態。

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