白ワインで「酒さ皮膚炎」のリスク上昇

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2017.04.26

国際部

アルコール、特に白ワインは、女性における酒さのリスクと関連しているという新たな研究が4月20日、米国皮膚科学学会サイトに掲載された。研究の詳細は学会誌の「Journal of the American Academy of Dermatology」に掲載されている。

米国ブラウン大学皮膚科学科長で論文著者のAbrar A. Qureshi氏は「飲酒は乾癬や座瘡などのさまざまな皮膚疾患に関連しているが、私たちの研究は、これが女性の酒さの発症にも関連していることを示唆している」と語った。アメリカでは約1600万人の患者がいると推定されているのが、顔と首に赤みや紅潮を引き起こす皮膚疾患「酒さ」。この疾患がアルコール摂取とどのように関係しているかの検討に、研究者らは1991年から2005年までの14年間に看護師の健康調査Ⅱに参加した8万2737人の女性から採取したデータを調査。 4945件の酒さ患者を特定した。

ブラウン大学の皮膚科准教授Wen-Qing Li氏は、アルコールを飲んだ女性は酒さを発症するリスクが高く、アルコール摂取が増加するとリスクが増加すること、および、特に白ワインで酒さのリスクが高いことが有意に関連していることを見出した。赤ワインは既に酒さ患者である人でのトリガーとして同定されているが、この研究では赤ワインは最初に酒さを発症することとは有意な関連にないことを示唆した。

酒さを引き起こす可能性がある多くの要因の特定はさまざまな研究で行われており、今回の研究は、アルコールがそれらの一つかもしれないことを示している。研究者らは、肌の健康を維持したい女性は、アルコール消費を制限するべき。酒さではないかと思ったら、適切な診断と治療のために皮膚科医を訪れて欲しいと述べている。

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