赤ワインが喫煙の悪影響を低減する

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2016.11.25

国際部

赤ワインが喫煙による血管への悪影響を抑制するという研究が、「The American Journal of Medicine」12月号に掲載された。適量の赤ワインは心臓血管に良いとされていることから、今回は喫煙による有害な血管への影響が赤ワインで減少するかを検証する実験が行われた。

参加者は3本のタバコを単独または赤ワインを飲んだ後で吸った後、臨床検査、血球数、血漿サイトカイン酵素結合イムノソルベントアッセイ、遺伝子発現解析のためのCD14 +単球の免疫磁気分離、微小粒子の蛍光活性化細胞選別、循環単核細胞の単離によるテロメラーゼ活性測定、尿コチニン濃度を測定した。

その結果、ベースラインと比較して、喫煙のみのグループに白血球増多、好中球増加、リンパ球減少および好酸球減少が見られた。内皮細胞および血小板-単球および白血球由来のマイクロパーティクル濃度が上昇していた。単球では、インターロイキン(IL)-6(2.6±0.57倍)、腫瘍壊死因子α(2.2±0.62倍)、およびIL-1b(2.3-±0.44倍)のメッセンジャーRNA発現がアップレギュレートされ、血漿中のIL-6(1.2±0.12倍)タンパク質濃度と同様だった。喫煙は、単核細胞テロメラーゼ活性を急激に阻害した。内皮細胞の損傷と炎症および細胞老化のマーカーは、赤ワインによって完全に減弱したことが認められた。喫煙による急性内皮障害、血管炎および全身性炎症、および細胞老化にたいして、喫煙前の赤ワインが要望的効果を持っていることが示された。

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