摂食障害や食物依存症、女性の方がなりやすい
2018.07.4
国際部
摂食行動障害(DEB)および食物依存症(FA)における性差および体重による違いを評価した横断研究の結果が6月20日、「Appetite」オンラインに掲載された。
米国フロリダ大学の研究者らによるこの横断研究の対象は965人(女性703人、白人720人、18~25歳)の大学生。自己報告による人口統計情報と体重情報、EAT-26(神経性やせ症の早期発見を目的としたアンケート形式の検査)、Yale Food Addiction Scale(イエール大学・食物依存症テスト:YFAS)の結果を収集した。
女性のDEB有病率は男性に比べ高く(11.6% vs. 5.7%)、FA有病率もまた高かった(12.3% vs. 4.6%)。DEBおよびFAの両方を持っている学生も女性の方が高かった(5.4% vs. 1.9%)。肥満の学生と標準体重の学生では、男女共に肥満学生の方でDEB有病率(15.1% vs.8.6%)、FA有病率(19.4% vs. 8.9%)が高かった。DEBを持つ学生では、性別および体重に関わらずFA有病率と正の関係にあった。
研究者らは、摂食行動障害や食物依存症の予防および治療にとって、性差や体重による違いを知ることは重要であると述べている。