日本ヘルスケア協会、集客目的の医療広告ニーズ増大でSEO対策を
2018.10.2
編集部
健康寿命延伸とヘルスケア産業育成の実現を目指す、一般社団法人日本ヘルスケア協会(東京都港区)のヘルスケアメディア部会(会長:上西紀夫氏)は、第2回日本ヘルスケア学会年次大会・JAHI活動発表会(9月7日開催)に参加し、「医療法改定の概要と、クリニックホームページの具体的改善方法」について発表した。
今回登壇したベスクリニック院長の田中伸明氏は、医科診療所の競争激化から、患者集客のための医療広告のニーズは増大すると予想した。そして、改正医療法の広告規制に関する基本的な注意ポイントをわかりやすく説明したうえで、個々のクリニックが、常に変化を捉え、柔軟に対応していくのは難しいので、ヘルスケアメディア部会のような、継続的に情報発信やサポートをする組織や企業が必要だと述べた。
また、ヘルスケアメディア部会会員の鈴木陽平氏(株式会社リッチメディア コンテンツ制作部 マネージャー)は、クリニックにとってチャンスもあると述べた。つまり、Googleのページ評価方法アップデートに伴い、クリニックをはじめとしたキーワードは上位に表示されやすくなっていることから、SEO対策をすれば、より上位表示される可能性があるとし、下記に示した5つの基本項目ごとにチェックシートを共有した。
1)患者が求めている情報のコンテンツ(ページ)を作る、2)ページをGoogleに見つけてもらう、3)そのコンテンツを患者がクリックする理由を作る、4)GoogleMapにしっかり情報を載せる、5)スマートフォンに最適化されたページを用意する。
最後にヘルスケアメディア部会会員の吉原肇宏氏(株式会社リッチメディア コーポレートコミュニケーション室 室長)は「ヘルスケア領域の情報発信に関する課題に対し、今回のようなナレッジやソリューションの紹介・開発を継続的に行っていく」と述べ、さらに「消費者に正しく、有益な情報を届けるためには、より専門性を高める必要がある。ぜひ関係各位も課題の共有や、議論に参画をして頂きたい」とシンポジウムを締めくくった。
- 参考リンク
- 一般社団法人日本ヘルスケア協会