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植物ベースの高炭水化物食にダイエット効果

植物ベースの高炭水化物食で減量効果が確認できたという研究結果が「Nutrients」10月号に掲載された。健康に良く、ダイエットに効果があるとして低炭水化物(低カーボ)食が流行しているが、体重およびインスリン感受性に及ぼす炭水化物の影響には議論の余地がある。

今回、体重、体組成およびインスリン抵抗性に対する、低脂肪で植物ベースの食事の影響を16週間の無作為化臨床試験で評価した。この試験の一環として、炭水化物摂取量が体組成とインスリン抵抗性に及ぼす役割も調査した。参加者のうち、75人は植物ベースの高炭水化物食、38人は植物由来食品のみの低脂肪食(ビーガン食)、および対照として37人には現在の食事を維持してもらった。体組成は二重エネルギーX線吸収測定法を用いて測定した。インスリン抵抗性は、ホメオスタシスモデルアセスメント(HOMA-IR)指数で評価した。反復測定ANOVAモデルを用いて、ベースラインから16週間までのグループ間の差異を調査した。その結果、対照グループでは炭水化物摂取量に変化はみられなかったが、ビーガン食グループでは炭水化物摂取量が増加したほか、炭水化物由来のエネルギー比率も高くなった。また、ビーガン食グループで有意な体重減少、脂肪量減少、HOMA-IR減少が確認できた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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