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抗酸化物質がよく出るコーヒーの淹れ方

お湯で淹れたコーヒーは水出しコーヒーより抗酸化物質が多いという研究結果が10月31日、米トーマス・ジェファーソン大学からプレスリリースされた。研究の詳細は「Scientific Reports」に掲載されている。

近年、水出しコーヒーの人気は高まっており、米国の市場では2011年から2016年にかけて580%の伸びを記録した。コーヒー販売の会社やライフスタイルを綴ったブログなどでは、水出しの淹れたてコーヒーはお湯で淹れたコーヒーより酸性度が低く、胸焼けや胃腸への悪影響が少ないといと述べたものが見られた。コーヒーの健康への効果・影響の研究は進んでおり、熱湯で淹れたコーヒーには、数種のがん、糖尿病、うつ病のリスク低下などの健康に有益な効果があることが報告されている。しかし、水出しコーヒーについてはほとんど研究されていなかった。

今回の研究の結果、お湯で淹れたコーヒーと水出しコーヒーのpHレベルはほとんど同じで、テストしたすべてのコーヒーサンプルで4.85〜5.13の範囲であることが判明した。また、お湯で淹れたコーヒーは、健康上の利点と考えられる抗酸化物質のレベルが高いことがわかった。研究者らは、全体的なpHレベルは類似していたが、お湯で淹れたコーヒーでは滴定可能な酸が多く、これが高い抗酸化レベルの原因となる可能性となると述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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