家族で夕食をとることは若者の食事の改善に役立つ
2018.12.4
国際部
家族で食卓を囲むことと若者(14~24歳)の食事との関連を調査した結果が11月21日、「JAMA Network」オンラインに掲載された。
この横断的研究には、アメリカのGrowing Up Today Study 2の2011年アンケートから、14~24歳の2728人のデータが使用された。線形回帰モデルを用いて、両親と同居する家族との夕食頻度と果物と野菜、加糖飲料、ファストフードの摂取と関連するかどうかを評価した。家族機能による効果の変化を調べるために、家族機能と家族の夕食頻度の相互作用の項を各食事の結果に含めた。家族機能で調整されたすべてのモデルは性別によって層別化され、参加者の年齢、母親の配偶者またはパートナーの教育達成度、家族構造が共変量として含まれた。統計分析は、2017年1月1日から2018年8月31日まで行った。
その結果、頻繁に家族と夕食をとることで、果物や野菜の摂取が多くなり、ファストフード、テイクアウトフードの摂取が少なくなるなどの傾向が確認された。男性に限っては、頻繁に家族と夕食をとることと加糖飲料の摂取が少ないことが関連していた。家族との夕食は、若者の健康的な食物摂取量に関連している。また、この関連は各家族の機能レベルに左右されなかった。研究者らは、家族との夕食は食生活改善のための適切な介入かもしれないことを示唆した。