紫外線量を測定するウェアラブルセンサーの開発に成功

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2018.12.17

国際部

紫外線を測定できるウェアラブルセンサーの開発に成功したという論文が125日、「Science Translational Medicine」オンラインに掲載された。

米国イリノイ州エバンストンにあるノースウェスタン大学バイオナノテクノロジー研究所のSeung Yun Heo氏らによる研究チームは、小指の先ほどサイズでワイヤレス、バッテリレスの小型線量計の開発に成功した。現在の紫外線測定のためのシステムは、大きく重量があり、コストがかかるため、実験室外での適用範囲が限定されていた。

新開発のウェアラブルセンサーは、小型で低コストであり、リアルタイムで光強度を測定する多彩な操作方式を装備しているという。すでに、ヒトを対象とした試験が行われており、アウトドア活動中の太陽紫外線曝露量、新生児集中治療室の青色光線療法中の瞬間累積曝露量、一般には冬季うつ・夏季うつなどで知られる季節性情動障害に対する光線療法のための光照射量などが測定された。研究者らは、これらの試験では紫外線放射被曝を監視することができ、新開発のウェアラブルセンサーは「うまく機能している」と評価した。今後はさらにさまざまな環境での実用化が期待されている。

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