肥満女性の減量に「プチ断食」が大きな効果
2019.01.15
国際部
いわゆる「プチ断食」が肥満女性の健康改善に効果があったという研究が1月8日、 豪アデレード大学からプレスリリースされた。研究の詳細は、「Obesity」オンラインに掲載されている。
同大学は、主導する肥満女性に対する間欠的な断食(intermittent fasting、プチ断食)研究のfastingobesityResearchで、慎重に管理された10週間の食事療法後の女性の健康調査を実施した。対象女性はBMI25~40、年齢35~70歳の88人。典型的なオーストラリアの食事とされた、脂肪35%、たんぱく質15%、炭水化物50%に調整した食事を摂った。まず朝食を摂ってから24時間食事を控え、その後24時間は食事を摂り、また断食を行うというサイクルの食事療法を行った。
アデレード大学および南オーストラリア保健医療研究所(SAHMRI)の主任研究員であるAmy Hutchison博士は、「最も成功した参加者では、10週間の試験期間中、毎週0.5~1.0kgの体重減少が見られた」と述べ「成功したのは、食事は必要なエネルギー摂取量の70%で、間欠的断食を行った女性。食物摂取量を減らさずに間欠的断食をした、食物摂取量を減らしたが断食しなかった、または食事をまったく制限しなかった女性では体重の減少は見られなかった」と続けた。