週1回の揚げ物で死亡率13%増加も
2019.01.30
国際部
揚げ物の摂取と全死因死亡、心血管死亡、がん死亡との関連を評価した論文が1月23日、「BMJ」オンラインに掲載された。
米国の40の臨床センターで実施された「Women’s Health Initiative」(女性健康イニシアチブ研究)に、1993~98年に参加した50~79歳の閉経後女性10万6996人を対象に、2017年まで追跡調査を行った。
その結果、揚げ物を全く食べない人と比較した、揚げ物を食べる人の多変量調整ハザード比は全死因死亡率で1.08、心血管死亡率で1.08だった。フライドチキンを1週間1食分以上食べる人のハザード比は、全原因死亡率で1.13、心血管死亡率で1.12だった。魚貝類の揚げ物の場合のハザード比は、全死因死亡率で1.07、心血管死亡率で1.13だった揚げ物の摂取とがんによる死亡率には関連性はなかった。研究者らは「特にチキンや魚介類の揚げ物の頻繁な摂取は、米国の女性における全死因死亡および心血管死亡の増加と関連する」と述べている。