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ピコ秒レーザーの進化を振り返るレビュー論文

皮膚科領域で普及してきたピコ秒レーザーの進化についての包括的な文献レビューが「Dermatologic Surgery2月号に掲載された。ピコ秒レーザーは、照射時間幅を1ナノ秒未満とし、標的を選択的に分解することのできる新技術のレーザーである。

ピコ秒パルス幅レーザー(PS)は皮膚科分野におけるレーザー治療を大きく進化させた技術である。当初はタトゥーの除去に使用され、その有効性が確認させ、副作用の軽減も研究された。現在では、色素性疾患、ニキビ瘢痕、および光老化の治療に有効であることが実証されている。今回の論文では、皮膚科におけるピコ秒レーザーのさまざまな用途に関する公開データを批判的に分析した。対象の論文は、「ピコ秒」、「ピコ秒レーザー」、「ピコ秒レーザー色素/色素沈着」、および「ピコ秒レーザーのタトゥー除去」という検索用語を使用して検索、特定された。その結果、

41件の論文が確認され、包含基準を満たした27件をレビューの対象とした。ピコ秒レーザーの適応症には、タトゥー除去、良性色素性病変/色素性疾患、ニキビ瘢痕、光老化が含まれており、ほとんどの研究は副作用の低発生率を報告しており、安全で効果的な治療だったことを示していた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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