コラーゲン市場は2023年までに46億ドルを超える見通し
2019.03.12
国際部
イギリスに本拠を置くReportBuyer社は、7日、「世界のコラーゲン市場の2023年までの予測—製品タイプ、原料、アプリケーション、地域」というレポートを発表した。世界のコラーゲン市場は2018年に35億ドルと推定されている。今後5年間は年平均成長率(CAGR)5.23%で成長する見通しで、2023年には市場は46億ドルに達すると予測。食品業界で、タンパク質含有の食品および飲料水の需要が伸びている背景があり、最終製品のタンパク質含有量を増やすためにコラーゲンの使用が増加している。化粧品業界でアンチエイジング効果が目的でスキンケア、パーソナルケア製品へのコラーゲン使用が堅調に増加していることも市場拡大を支える見通し。
製品タイプ分析によれば、ゼラチンは2018年にコラーゲン市場で最大のシェアを占めると推定される。食品産業では製菓類へのゼラチン需要の増加がみられるほか、 栄養補助食品、医薬品、飲食料品など、さまざまな用途でのゼラチンの消費増加が、今後5年間でコラーゲン需要を拡大すると予測されている。今後の展望として、化粧品および写真を含む非従来型の用途における革新的なコラーゲンの利用が将来の需要を刺激するとみられる。
原料別分析では、 海洋性コラーゲンおよび家禽(かきん)コラーゲンが予測期間中、市場の最も成長が著しい区分であると予測される。海洋性コラーゲンに含まれるアミノ酸は分解されやすく消化および吸収性に優れていることが、需要増加につながる。
地域別にみると、ヨーロッパは消費者の忙しいライフスタイルと健康への意識の高まりから、2018年コラーゲン市場で最大のシェアを占めると推定される。 健康上の利点よりコラーゲンサプリメントの需要の伸びが期待されるという。
- 参考リンク
- reportbuyer.com