レッドラズベリーで食後血糖コントロール
2019.03.11
国際部
レッドラズベリーの食後血糖コントロール効果を検討した論文が2月14日、「Obesity」オンラインに掲載された。
糖尿病やインスリン抵抗性を示した過体重または肥満の人(PreDM-IR)21人と対照11人を、3群単盲検クロスオーバー試験に無作為に割り付けた。割り付けは、朝食とともに冷凍レッドラズベリー125 g を摂取するグループ(RR-125)、同250 gのグループ(RR-250)、レッドラズベリーなしの対照者グループとした。
その結果、RR-125およびRR-250グループを含む朝食は、ともに食後のインスリン曲線下面積を有意に減少させた。RR-250グループは、対照と比較して、ピークインスリン、ピークグルコース、および2時間グルコース曲線下面積を減少させた。食後のトリグリセリドはRR-250およびRR-250曲線下面積で有意に低かったが、対照グループとの大きな差はなかった。酸化ストレスや炎症性バイオマーカーにはグループ間で差は見られなかった。これらの結果から、レッドラズベリーがPreDM-IRの食後血糖コントロールに役立つことが示唆された。