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ボディビルサプリメントで肝障害の危険

筋肉増強を目的としたボディビルサプリメントを摂取した若い男性に胆汁うっ滞疾患が確認されたという論文が41日、「Alimentary Pharmacology & Therapeutics」オンラインに掲載された。

市販のボディビルサプリメントが原因と考えられた肝障害を発症した44人の男性(平均年齢33歳)を対象に調査を行った。その結果、平均潜伏期間73日で肝障害を発症しており、41%は肝細胞障害型肝障害のパターンを示していた。対象者全員が胆汁性肝障害の臨床的特徴である黄疸や掻痒を発症した。肝障害は徐々に解消の方向に向かった。使用していたサプリメントの化学分析の結果、ラベルに記載されていないアナボリックステロイド(筋肉増強剤)が含有されたものがあった。研究者らは「アナボリックステロイドは医師の監視下で使用すべき」、また「栄養補助食品を使用している患者は、医師に通知する必要がある」と述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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