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カエサルピニアスピノサ ガムは安全で有望な化粧品用増粘剤

カエサルピニアスピノサ ガムの化粧品添加物の安全性と有効性を調査した結果が61日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

カエサルピニアスピノサ ガム(Caesalpinia spinosa gum は、南米西部地方の砂漠地帯に生息しているマメ科植物のタラ(Caesalpinia spinosa)の胚乳から採される粘土の高い植物性多糖体である。化粧品業界では粘着剤、皮膚コンディショニング剤、親水性増粘剤として、食品業界でもレオロジー調整剤として一般的に使用されている。

そのレオロジー的挙動、一般的な化粧品成分との相溶性、およびさまざまな種類の化粧品配合物における増粘剤としての用途を調査した。低濃度(0.10.2%)では、ニュートン挙動を示した。より高いパーセンテージ(0.52.0%)では、チキソトロピーのない偽塑性を示した。カエサルピニアスピノサ ガムを塩、キレート剤、保湿剤、増粘剤、顔料、ナノUVフィルター、界面活性剤、コンディショナー、およびエタノールと組み合わせ、さらに酸性/アルカリ性条件で試験した。その結果、他の増粘剤とも広い相溶性を持ち、ユニークな官能特性のあることが分かった。カエサルピニアスピノサ ガムは、さまざまな化粧品の増粘剤としの非常に有望な成分であることが改めて示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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