腕の日光角化症にフラクショナルレーザー治療が効果

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2019.11.22

国際部

高齢者に好発する日光角化症に、美容医療領域で肌のアンチエイジングに使用されることも多いフラクショナルレーザー(fractionated laser resurfacing)治療の効果を検討した論文が1117日、「Lasers in Surgery and Medicine」オンラインに掲載された。

長期の紫外線曝露と加齢に関連する日光角化症は、前がん病変と位置付けられている。外科的療法では凍結療法や外科的切除が主な治療法であるが、顔面の日光角化症に対するフラクショナルレーザーも効果的であるという先行研究が発表されている。今回の研究は、顔面以外の日光角化症に対するフラクショナルレーザーの効果を検討した。対象は60歳以上で前腕部に日光角化症を有する30人。治療効果の評価は施術前、施術後3カ月、6カ月の時点で実施された。

その結果、1回のフラクショナルレーザー治療により、施術後6カ月で日光角化症の絶対数が62%減少したことが確認できた。また、重篤な合併症も発生せず、忍容性も良好だった。研究者らは、フラクショナルレーザー治療は潜在的に有効かつ安全な外科療法であることを示唆している。

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