スマホ頭痛の特徴とは
2020.03.11
国際部
スマートフォンの使用と一次性頭痛発症の関係を検討した論文が3月4日、「Neurology Clinical Practice」オンラインに掲載された。一次性頭痛には片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあり、ほかに原因となる病気がなく頭痛を繰り返す慢性頭痛症を指す。
今回の研究では、2017年6月から2018年12月まで横断研究を実施。一次性頭痛患者をスマートフォンユーザーと非スマートフォンユーザーの2つのグループに分けて、頭痛の特徴と実施に受けた治療についてアンケート調査を行った。
研究対象は400人の一次性頭痛患者で、そのうち194人が非スマホユーザー、206人がスマホユーザーだった。非スマホユーザーは低学歴で社会経済的地位にある高齢者が多かった。頭痛の特徴は両群で類似しており、頭痛の前兆はスマホユーザーで多かった(17.5%対7.7%)。鎮痛薬を服用している患者の割合はスマホユーザーで高かった(95.6%対80.9%)。スマホユーザーでは、鎮痛剤使用量が多く、薬の反応が不良で頭痛が緩和されることが少ないという特徴がみられた。