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英米の消費者はタッチスクリーンに懸念

小売決算などのユーザーインターフェイスとして利用されるタッチスクリーンの衛生管理について議論されているようだ 。英ユーザーインターフェース開発会社ウルトラリープが5月27日に発表した調査結果によると、イギリスとアメリカの消費者の大半は小売店チェックアウト、ヘルスセンター、公共交通機関のチケット販売キオスクなどでタッチスクリーン画面に触れることに懸念を持っているという。

同社は、4月下旬から5月上旬に アメリカ(267人)とイギリス(271人)合わせて538人の成人を対象にユーザーインターフェイスについてアンケート調査を実施した。 平均82%以上(アメリカ79%/ イギリス85%)は、タッチレスインターフェースの方が衛生的であり、保護が強化されると回答した。平均12%(アメリカ14%/イギリス 9%)が、公共スペースのタッチスクリーンは衛生的と考えている結果だった。

タッチレスのインターフェイス利用への関心は高いようで、アメリカ(74%)とイギリス(71%)の消費者は、将来的にジェスチャーインターフェイスなどのタッチレステクノロジーと対話することを期待していると回答した。レストランでのインターフェイス利用に関する調査では、タッチレスのジェスチャーオーダーシステムを支持する消費者はアメリカで33%、イギリスで35%と最も支持率が高かった。カウンターでの直接注文を支持(米27%、英24%)、モバイルアプリを支持(米22%、英21%)と続いた。

ウルトラリープ社は、超音波を利用して空中で触れる感覚をつくり出す「バーチャル触感」を開発しており、将来的に触れないジェスチャー操作で指示するシステムの実用化の早期実現への期待が高まりそうだ。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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