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男性型脱毛症の有望な代替治療剤

特許取得成分2つの混合剤による男性型脱毛症への治療効果を検討した論文が530日、「Dermatologic Therapy」オンラインに掲載された。

今回作られた局所剤は、髪の成長を促進するRedensyl®と皮脂の分泌をコントロールするSepicontrol A5®をブレンドしたもの。男性型脱毛症(AGA)の標準的治療法の代替アプローチとして検討した。対象はAGA患者44人。12回、24週間、作成した局所剤またはビヒクル(対照)のいずれかを塗布するグループに無作為化した。対象者は、0週12週24週の時点で、臨床検査、写真撮影、生活の質の評価(DLQI)、およびトリコグラム(休止期と休止期の比率)によって評価された。

男性18人、女性23人の計41人が研究を完了した。局所剤グループの患者(26人)の7.7%に大きな改善、73.1%に中程度の改善、19.2%が変化なしだった。自己評価スコア(中央値)はベースラインの4から、24週の6まで増加した。DLQI4から3に改善した。成長期と休止期の比率の中央値は、それぞれ、0週、12週、24週で2.254.006.02と増加した。重大な有害事象はなかった。「この新しい局所活性ブレンドは、AGAの治療に効果的であり、患者の満足度が高く、生活の質が向上し、安全性に優れていた。そのため、AGAの有用な代替治療アプローチの可能性がある」と研究者らは述べている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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