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抗不安薬Etifoxinが腸内細菌叢および体重に影響

非ベンゾジアゼピン系抗不安薬・抗けいれん薬のEtifoxineが肥満マウスの体重を減少させたという実験結果が7月14日、「Biochemical pharmacology」オンラインに掲載された。

精神疾患の治療に広く使用されている抗不安薬には、体重増加と関連する代謝障害を引き起こすものがあることが知られている。今回の動物実験では、これまで実験が行われていない抗不安薬のEtifoxineを用いて、体重増加および腸内微生物への影響を調査した。その結果、高脂肪食を与えた肥満マウスに、Etifoxineを腹腔内投与することで体重が減少し、血清コレステロールとトリグリセリドが減少することが確認できた。

代謝関連の変化では、肥満マウスでみられた脂質代謝(cyp7a1、cyp27a1、abcg1およびLXRα)および炎症性因子(TNFαおよびIL18)に関連する肝臓の転写産物の増加が、Etifoxine投与後にcyp7a1以外は減少に転じていた。腸内細菌叢への影響では、肥満マウスに比べ高脂肪食を与えていない非肥満マウスで多かったOscillospira属、Lachnospiraceae科、Clostridiales目の微生物は、Etifoxine投与後の肥満マウスでやや増加した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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