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閉経後女性の骨密度、レスベラトロールで改善

レスベラトロールの補充により閉経後女性で骨密度が改善され多と言う研究結果が、6月21日、「Journal of Bone and Mineral Research」オンラインに掲載された。

赤ワインなどに含まれる天然ポリフェノールのレスベラトロールは、体内で植物性エストロゲンとして作用する可能性がある。今回の研究では、レスベラトロールに骨組織の血行を改善する効果があると仮定して、その補充が閉経後女性の骨の健康を改善するかどうかを検討した。閉経後女性117人を対象に、認知機能、脳血管機能、骨の健康、心血管代謝マーカー、および幸福感に対するレスベラトロール(75 mgを1日2回投与)の効果を無作為化二重盲検プラセボ対照試験(RESHAW試験)で検討した。

その結果、レスベラトロール12 カ月間補充後には腰椎および大腿骨頸部の骨密度が確認でき、骨吸収マーカーの1型コラーゲン架橋C末端テロペプチド値の7.24%低下もみられた。大腿骨頸部の骨密度増加によりTスコアが改善し、骨折および股関節骨折の10年発生リスクが低下し、血流の改善とも相関していた。サブ解析から、レスベラトロールによる骨の保護効果はビタミンDとカルシウム投与を受けている参加者で大きかった。レスベラトロールの定期的補充により、明白な骨粗鬆症のない閉経後女性の腰椎および大腿骨頸部での骨量減少を緩やかにすることができる可能性があるとされた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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