「プロバイオティクス」の定義を提案
2020.08.11
国際部
科学的、また一般的に使用されている「プロバイオティクス」という言葉の定義を提案した論文が7月24日、「Frontiers in Microbiology」オンラインに掲載された。
現在、プロバイオティクスという言葉は、食品やサプリメントに含まれるあらゆる種類の「良い」微生物を表すために使用されており、ヨーグルトなどに見られる微生物からヒトの消化管に自然にみつかる微生物まで幅がある。この用語の広い使用は科学的な問題を引き起こしている。
今回の「プロバイオティクス」という言葉の定義はダノン・ニュ-トリシア・リサーチ、 APCマイクロバイオーム研究所、ヨーロッパヤクルト株式会社所属の研究者らにより提案されたもの。研究者らは「プロバイオティクス」と呼称できる菌株に対する4つの定義を1.十分に特徴付けられていること、2.目的に対して安全に利用できること、3.科学的基準に従い、少なくとも1つのヒト臨床試験で支持されていること。4.健康効果を発揮するのに十分な量が生きたまま製品中に存在していることとした。また、これら4つの基準のそれぞれをどのように評価できるかを明瞭かつ詳細に提供した。