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染毛剤と乳がんリスクに関連

染毛剤に含まれる化学物質が乳がんのリスクを高める可能性があるという研究結果が2月4日、「PLOS ONE」オンラインに掲載された。

PubMed、Embase、Cochrane Library、Web of Science、OVID、Scopusデータベースを使用して、2020年4月22日までに公開された適格な研究を特定。14件の文献(被験者計21万319人)を解析の対象とした。プールされた結果から、染毛剤の使用と乳がんの発生との間に有意な関連があることが示唆された(オッズ比1.07)。

さまざまな種類の染毛剤に関する被験者個々の分析で、パーマネント染毛剤使用者とリンス使用者はともに天然染毛剤使用者と比較して有意に高い乳がんリスクが認められた。セミパーマネント染毛剤使用者とヘアストレートナー使用者の乳がんのリスクは有意ではなかった。染毛剤と乳がんリスクの相関関係に対する人種(白人と非白人)、使用期間(10年以上/未満)、または染料の色(髪色より濃いか薄いか)による影響は見られなかった。研究者らは、染毛剤は乳がんの発生に関与し、乳がんのリスクを高める可能性があると述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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