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大気汚染と成人男性の皮膚炎発生率上昇が関連

大気汚染と成人の皮膚炎発生との関連性を評価した論文が2月18日、「Allergy」オンラインに掲載された。

「タスマニア縦断的健康調査」参加者の43歳と53歳時点での居住地住所における周囲の大気汚染曝露(主要道路からの距離、二酸化窒素[NO2]、PM2.5)を評価した。また、43歳以降の皮膚炎発生率、53歳時の有病率、プリックテストを用いたIgE感作を評価した。43歳と53歳の両時点で調査が完了した参加者は3153人だった。皮膚炎および感作の有無を4つのグループ(アトピーおよび湿疹なし、アトピーのみ、非アトピー性湿疹、アトピー性湿疹)に分類。調整したロジスティックおよび多項回帰モデルで、環境大気汚染と湿疹の関連を推定し、性別による交互作用を評価した。

その結果、男性ではNO2曝露2.3ppb増加が、皮膚炎有病率のオッズ、およびアトピー性皮膚炎有病率のオッズ上昇に関連していることがわかった。これらの関連は女性では認められなかった。男女ともに、PM2.5曝露1.6µg/m3増加がアレルゲン感作のオッズ上昇に関連していた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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