中国でヘアケアは安定した成長率で市場拡大しているようだ。ヘアケアに関心を持つ消費者動向により中国のヘアケア市場は2020年に前年比4.8％増の487億人民元に達したと、グローバル市場調査会社ミンテルは、このほど発表した。

ミンテルの最新の調査によると、中国の都市部の消費者の90％がヘアケアはスキンケアと同じくらい重要であると考えており、その結果、中国のヘアケア市場は2025年までに605億人民元に達すると予想されている。

2020年、中国の消費者はより多くのヘアケア製品を使用した。女性消費者は、従来のコンディショナーからリーブインヘアオイル/セラムやヘアマスクなどの製品をより求めるようになってきている。 男性消費者のルーチンは、主に2-in-1のシャンプー＆コンディショナーで推進されているが、2020年には、より多くのヘアケアルーチンが採用され、男性消費者の16％がヘアコンディショナーを購入した。2019年の11％と比較して５ポイントアップした。

現在、ヘアケア業界に「スキンケア」の概念が浸透するにつれ、消費者がヘアケア製品に求める効果も反映されているようだ。 中国の消費者がヘアケア製品に最も求めるものは栄養（64％）とディープクリーニング（64％）。そのほかでは、 髪/頭皮の弾力性の強化（55％）、バランス調整（53％）、髪質のリペア（53％）、保護（44％）などが支持された。一方、髪質強化（34％）やボリュームアップ（33％）は人気が低いことが明らかになった。