果糖含有糖の食物源と血糖コントロールに関する論文のシステマティックレビューとメタ解析の結果が11月21日、「BMJ」オンラインに掲載された。
カナダの研究チームによるこの研究は、対照介入試験155件を対象に、果糖含有糖源となる食品の血糖コントロールへの影響をシステマティックレビューとメタ解析で検討したもの。果糖含有糖の総摂取量は、果糖含有糖を有する食品の置換（果糖含有糖を有する食品を他の食品で置き換え：等カロリー）、除去（対照食から果糖含有糖を有する食品を除去：カロリー低下）、上乗せ（対照食に果糖含有糖を有する食品を上乗せ：カロリー増加）、自由置換（果糖含有糖を有する食品を他の食品で自由に置き換え：カロリー無調整）の4つの研究デザインで比較した。
その結果、果糖含有糖の総摂取量は、置換や除去では無害、上乗せや自由置換では悪影響を示した。食品源の検討では、果物や果汁は置換で有益、加糖牛乳等は置換で有害、加糖および果汁入り飲料は上乗せで有害な影響があることが示唆された。しかし、各試験のエビデンスレベルは低く、推定値の確実性も低かった。今後は、より質の高い無作為化比較試験が必要であると研究者らは述べている。
