ニキビ患者とソーシャル メディアの関連
2021.06.8
国際部
ニキビ患者とソーシャル メディアとの関連を調査した結果が6月4日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。
若年層に多い尋常性ざ瘡(ニキビ)は外見に影響を及ぼし、患者の生活の質を著しく低下させる可能性がある。そのため、患者は自分の病気についてさまざまな質問をし、治療の選択肢を模索する。発症はインターネットを活用する層である若年に多いため、今回の研究ではニキビ患者の病気に関するソーシャル メディアの使用と皮膚科医とソーシャル メディアの使用に関連する患者の希望を調査した。
合計1609人のニキビ患者を対象に、著者によって作成された調査およびカーディフニキビ障害指数アンケートで調査を実施した。その結果、ソーシャル メディアを使用したと回答したのは1489人だった。そのうち46.31%が定期的に、28.77%が時々これらのソースを利用していた。ニキビでのソーシャル メディアの使用は、女性、短期間で重症の患者、中程度の収入レベル、局所治療や化粧品を使用している患者で統計的に有意に高かった。使用メディアはGoogle(67%)、Instagram(54%)、YouTube(49%)が多かった。参加者の76%が、インターネットで見たものを主治医と共有しなかったと述べている。回答した18.5%がインターネットを介して皮膚科医に連絡を希望しており、69.73%が皮膚科医などの専門家がニキビ関連のコンテンツを投稿することを望んでいた。