体脂肪指数は肥満手術後の成果をよりよく予測
2021.08.5
国際部
ルーワイ胃バイパス術後の体重減少を予測する臨床指標はどれかを調査する研究が8月2日、「Annals of nutrition & metabolism」に掲載された。
肥満の最も効果的な治療法の1つであるルーワイ胃バイパス術でも、術後の体重減少が不十分な例が存在する。肥満指数の予測性は減量治療の実施と最適化にとって重要な参考値と考えられるため、今回の研究では、肥満関連の一般的な臨床指標、内臓脂肪指数(VAI)、脂質蓄積産物(LAP)、体脂肪指数(BAI)、心臓代謝指数(CMI)が術後の体重減少の結果を予測するかを評価した。
その結果、BAIが低い被験者(男性で32.54未満、女性で37.39未満)は、手術後12か月で高い%EBMILと%EWLを示した。 BAIは、男性と女性の両方で、手術後12か月の%EWLと独立して関連していた。BAIの受信者動作特性曲線下面積は、VAI、LAP、およびCMIよりも有意に高かった(男性で0.773、女性で0.818)。以上のことから、結論として、BAIが術後の減量を予測する信頼できる代理マーカーであることが分かった。