丘疹性のニキビ瘢痕の特徴
2021.08.27
国際部
ニキビ瘢痕をタイプごとに3つに分け、その特徴をまとめた論文が7月30日、「Dermatologic Surgery」オンラインに掲載された。
ニキビ跡のある416人の患者を対象にした後ろ向き研究が実施された。臨床写真に基づいて皮膚科医がニキビ瘢痕を3つのタイプ(萎縮性、丘疹、肥厚性)に分類し、丘疹性痒疹瘢痕(papular acne scars)の臨床的および組織学的特徴を分析した。
その結果、410人の患者(98.56%)は萎縮性瘢痕を有し、53人の患者(12.74%)は肥厚性瘢痕を有し、46人の患者(11.06%)は丘疹性痒疹を有していた。20人の患者(4.81%)は丘疹と肥厚性瘢痕の両方を有していた。組織学的分析では、肥厚性瘢痕および丘疹性痒疹瘢痕の両方に線維性組織があることを示した。丘疹性瘢痕の線維症は真皮上部に限定されていた。