クライマクテリック・ヨガを実践する更年期女性の身体および健康調査の結果が8月23日、「Climacteric : the journal of the International Menopause Society」オンラインに掲載された。

今回の研究では、更年期女性108人を対象に更年期の男女に実践されるクライマクテリック・ヨガ（更年期のヨガ）の効果を検討した。対象者のうち28人（40～65歳）は閉経前からヨガを始め、5年以上の経験があるグループ、30人は同じくヨガ以外の身体活動を5年以上続けているグループ、50人は座りがちな生活をしているグループだった。

各グループで人体測定、生化学的および血圧測定を実施したところ、ヨガグループは、身体活動や座りがちなグループよりも空腹時血糖が有意に低く、体重、肥満度指数、胴囲、体脂肪率、ウエスト身長比も低いことがわかった。ヨガグループではさらに、HDLコレステロールは高く、トリグリセリド、インスリン、インスリン抵抗性のホメオスタシスモデル評価、尿酸、アポリポタンパク質Bおよび高感度C反応性タンパク質は低く、メタボリックシンドローム、脂質蓄積産物、内臓肥満指数、および収縮期血圧は、座りがちなグループよりも低かった。閉経前のヨガの実践は、閉経後に有益であることが示唆された。