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ニキビへの適応外処方薬使用の検討

アレルギー治療薬および脱毛症治療薬によるニキビへの効果を検討した論文が10月14日、「Journal of cosmetic dermatology」オンラインに掲載された。

今回の研究では、気管支喘息や季節性アレルギー疾患の治療に用いられるロイコトリエン阻害薬のモンテルカストと、男性型脱毛症の治療に用いられる抗アンドロゲン薬のフィナステリドのニキビへの有効性、忍容性、および安全性を12週間の前向き無作為化単一盲検アクティブ対照試験で比較した。被験者は中等度の尋常性ざ瘡(ニキビ)を有する女性65人。グループのひとつには経口モンテルカストを投与し、もうひとつのグループには局所クリンダマイシン2%溶液と組み合わせた経口フィナステリドを投与した。病変数とニキビの重症度は、0(ベースライン)、4、8、および12週間で評価した。

その結果、病変数とニキビ重症度の両方が、ベースラインと比較して、両グループで有意に減少した。副作用は、モンテルカストグループ3人、フィナステリドグループ2人で認められたが、重篤ではなく一過性であったため、2つの薬剤には十分な忍容性と安全性があると評価された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

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  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

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