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ボディ・コントゥアリング術、高齢者でも安全

高齢者へのボディ・コントゥアリング術の安全性を評価した試験結果が10月28日、「Journal of plastic surgery and hand surgery」オンラインに掲載された。

美容整形術を受ける患者で急速に増加しているのは60歳以上の高齢者層である。一般に、高齢は外科的合併症増加の予測因子ではあるが、特定の美容術における年齢の影響に関してはまだ調査が不十分である。今回の研究では、体のラインを整える、ボディ・コントゥアリング(body contouring)術での合併症と年齢の関連を検討した。対象は腹部、腕、乳房、大腿部のボディ・コントゥアリング術とし、60歳以上と未満の2つの患者年齢グループを比較した。

分析対象は手術数803件で、12%が高齢患者に対する施術だった。高齢患者で基礎疾患が多く、施術部位は同様だったが、乳房固定術は高齢患者で多かった。107件の合併症が報告された。カットオフ値60歳では年齢と術後合併症リスクに関連は見られなかった。しかし連続変数としてみた場合、年齢の増加は術後合併症の全体的なリスク増加と関連していたが、最適なカットオフ値(年齢)は決定できなかった。多変量解析では、糖尿病患者の腹壁形成術が術後合併症の危険因子として特定された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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