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アゼライン酸ピーリング、皮脂腺の過剰な活動を抑制

ニキビ患者に対するアゼライン酸ピーリングの皮脂抑制効果を検討した結果が11月3日、「Dermatologic therapy」オンラインに掲載された。

今回の試験では、顔面に尋常性ざ瘡(ニキビ)のある19~25歳の27人の女性を対象に、アゼライン酸20%溶液によるケミカルピーリングの6回塗布を実施した。評価は過剰な皮脂分泌による脂漏症の重症度とした。

その結果、6回塗布後に皮脂レベルの平均値は減少傾向を示した。2週間後の測定値は、額では治療前195.5から治療後162.7、右頬では175.3から141.3に減少した。試験終了後3か月後の測定値は、額では151.3、頬で138.9だった。同様に、皮膚炎を評価するIGAスケールによるニキビ病変の総数と疾患の重症度も大幅な減少が確認された。アゼライン酸ピーリングは長期に過剰皮脂を抑制し、新しいニキビ病変の形成を抑制することが確認された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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