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ニキビへのホメオパシー薬、プラセボより効果

ニキビに対する個別化ホメオパシー薬の有効性を検討した二重盲検無作為化プラセボ対照試験の結果が3月17日、「Homeopathy : the journal of the Faculty of Homeopathy」オンラインに掲載された。

今回の試験は、インドのNational Institute of Homoeopathyで尋常性ざ瘡(ニキビ)患者126人を個別化ホメオパシー薬またはプラセボ薬の2つのグループに無作為化して実施された。有効性の主要評価はグローバルにきび評価システムのスコア、副次的な評価はカーディフにきび障害指数と皮膚科生活の質指数の質問票で実施し、それぞれベースラインと介入後3か月で測定した。

その結果、全体として個別化ホメオパシー薬のニキビ改善はプラセボよりも大きく、3か月の介入後の効果量は小から中程度だった。ただし、グループ間の差異に統計的有意差はなかった。最も頻繁に処方された薬は硫黄(17.5%)、Natrum muriaticum(15.1%)、Calcareaphosphorica(14.3%)、Pulsatilla nigricans(10.3%)、およびAntimonium crudum(7.1%)だった。Pulsatilla nigricans、Tuberculinum bovinum、Natrum muriaticumが使用されたものの中で最も効果的だった。重篤な有害事象の報告はなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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